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Yuichi Sugita

杉田祐一

 生年月日: 1988.09.18 
 国籍:   日本 
 出身地:  仙台(日本)
 身長:   175cm 
 体重:   72kg 
 利き手:  右 
 ウェア:  Babolat 
 シューズ: Babolat 
 ラケット: Babolat Pure Drive 
 プロ転向: 2006 
 コーチ:  None 

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 強靭な下半身を活かして低い姿勢から速いテンポでボールを捌き、ラリーの展開スピードで相手を振り切っていくキレのあるストロークを武器に、錦織に次ぐ混戦模様の二番手争いを演じる日本のムードメーカー。錦織や西岡、ダニエルら現在世界で活躍する日本人プレーヤーとは異なり、国内の中学・高校の環境下において実力を積み上げてプロに転向したいわゆる「純国産」プレーヤーであり、海外留学の経験がなくとも強くなれることを証明した日本テニス界の希望とも言われている。必ずしも注目と期待に応える成績を若い頃から残してきたわけではなく、スランプに陥った時期があったり、復調の矢先に故障でランキングを落とすなど、心身ともに苦しい時期を乗り越えてきたキャリアを持つ。18回目の挑戦でようやくグランドスラムの予選を突破し本戦出場を果たしたという事実も彼の苦労人らしいエピソードといえる。それでも持ち前の不屈の闘志や自他ともに認めるストイックで愚直な性格が実を結び、30代に差し掛かろうかという時期にまさに充実期を迎えた。杉田祐一の名がツアーレベルで認識され始めたのは17年、バルセロナでロブレド、ガスケ、カレーニョ・ブスタといったクレー巧者を攻撃的なテニスで次々と撃破して飛躍のきっかけを掴むと、アンタルヤ(250)では気温40℃を超える灼熱の過酷なコンディションの中、新設大会の初代王者というおまけ付きのツアー初優勝を飾った。敏捷な身のこなしと体幹の強さでスピード勝負に持ち込む彼にとって芝や速いハードコートとの相性が良いことは実績を見ても明らかだ。

フォアの切れ味アップでスピードに磨きをかけたラリー

 豊富な運動量で素早くボールに追いつき、小刻みなフットワークを使って打点との距離感を調節する能力の高さが生み出すライジングのストロークを最大の武器とし、小柄でパワーはないものの直線的な高速ラリーに強さを発揮するのが彼の特徴となっている。戦術の基本となるのは、ベースライン付近のポジションをキープしながら安定したバックハンドを起点にフォアハンドに回り込んでハードヒットを叩き込む形。元々懐の深いバックからの展開力には定評があり、クロスのアングルを駆使してオープンコートを作り出し、非常に滑らかにコースを変えてダウンザラインへのウィナーで締めるポイントパターンを得意としていたが、ここ最近は加えてフォアの攻撃力アップが目覚ましく、高い打点をとってストレートあるいは逆クロスに強烈に突き刺すショットを完全に武器として磨き上げている。技術的には構えてから振り抜くまでに余分な動きがなく、シンプルかつコンパクトに後ろから前へ力を伝えるようなスイングでボールを捉えるため、球筋は概して低いフラット系となりスピードも出やすい。一方で、現状フォアクロスの精度・安定感にやや難があるのが課題といえる。同じフォア側のボールでもしっかりと背中側に振り切れた時はミスにならないが、守りや繋ぎを意識してスイングが緩んだり、差し込まれてラケットを振り上げる対応になるとアウトになるケースが目立っている。また、回転量の少ないフラットボールは決定力の高さという強みがある反面、重さに欠ける部分は否めない。近年の成長の要因の1つとして猪突猛進のような無謀な攻めが減ったことは事実だが、持ち味である歯切れの良さを封じられた場合に相手からミスを誘い出すようなうまさは依然持ち合わせていない。今後は打ち合いの中で球種や緩急に変化をつけて相手を崩す多彩さを手にできれば、更なる上位進出も見えてくるだろう。

進化途上のサーブ、鋭い返球に定評のあるリターン

 サーブもストローク同様にフラット系の球種を得意とし、特にデュースサイドからのセンターフラットでコンスタントにエースを奪えるようになったことが進化の証。まだまだ改善の余地を残しており、回転系のサーブの質を高めてサービスゲームのキープ率を上げていきたい。トップレベルにおいてはサービス力で劣る杉田だが、それを補って余りあるクオリティの高さを備えるのが攻撃的なリターンである。反応の速さと届いたボールを鋭く返球する感覚の良さは上位陣に対しても強いインパクトを与えている。

苦労のキャリアで身につけた不屈の闘志、見据える目標は高い

 大ブレイクを果たした17年には日本人として1つの目標とすべき松岡修造の持つ46位を抜き、次に見据えるのはグランドスラムでシードが付くランキングへの到達となる。この先マスターズのタイトルを狙うと公言するように本人も手応えを感じたシーズンであったことは間違いない。若手に負けない勢い溢れるプレーに確かな実力が加わったいま、ツアーレベルでの戦いに慣れてくれば上位定着も十分に可能なポテンシャルを持っている。ツアーレベルへの完全移行を目論んで臨んだ18年は洗礼を浴びるように勝ち星から見放され、ランキングが下降するとともに自信も喪失してしまったが、それでも気持ちが挫けることなくじっくりと下部ツアーを転戦して再びトップ100に返り咲いた事実にこそ彼の凄さがある。彼の成長が日本のデビスカップ優勝に向けて鍵を握っていると言っても過言ではないだけに、今後もトップレベルでの活躍に期待したい。

 

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