Santiago Giraldo
生年月日: 1987.11.27
国籍: コロンビア
出身地: ペレイラ(コロンビア)
身長: 188cm
体重: 75kg
利き手: 右
ウェア: BRONZINI
シューズ: NIKE
ラケット: Babolat Pure Aero VS
プロ転向: 2004
コーチ: Felipe Beron
細身ながら強靭なフィジカルを持ち、両サイドから繰り出す非常にパワフルなストロークを武器にラリー戦を制するコロンビアのハードヒッター。14年バルセロナ(500)ではアルマグロなどを破って準優勝、続くマドリード(1000)ではツォンガやマレーを破ってベスト8に進出しており、クレーを最も得意なサーフェスとすると同時に、自信をつけて勢いに乗ると手がつけられない強さを見せる、ある種気分屋な点もいかにも南米人プレーヤーらしい特徴だ。テニスプレーヤーになっていなかったらとの質問には政治家になっていたと答えるユニークな一面も併せ持ち、実際に自らの財団を設立するなど社会貢献にも積極的な姿勢を見せている。
両サイドから繰り出す破壊力抜群の豪快ストローク
ヒラルドの強さのベースとなっているベースライン後方からでもウィナーを奪える強力かつ粘り強いストロークは、ボールに対するタイミングの取り方がうまく、速いラリーでも遅いラリーでもミスヒットが起きないのが強み。特にフォアハンドを得意とし、しっかりと構えた状態で大きなテイクバックからダイナミックなスイングで放たれる破壊力抜群のショットや、振られながらの豪快なランニングショットは、元全豪ファイナリストにしてコーチの1人でもあったフェルナンド・ゴンザレスに喩えられることも。スイングスピードが速いため、強烈なフラットショットはもちろん、トップスピンで厳しいアングルを突いて相手を崩すこともでき、こうした配球範囲の広さが大きな魅力だ。バックハンドも上体を鋭く回転させて放つ決定力のあるダウンザラインに加え、とりわけクレーコートでは精度の高いドロップショットを多用して、相手に前後の揺さぶりを強く意識させる。こうしたショットのスピードとキレは申し分ないが、やや才能任せなテニスに終始してプレーが雑になりミスを連発したり、少しボールが浅くなる傾向があり、格上との対戦では致命傷になりやすい。また、長くゆったりとしたストローク戦には強さを見せる一方で、一球ごとに確実に動かされると脆さが顔を覗かせる。反撃を受けることなく、得意の高い打点からより畳みかける連続攻撃を実現するためには、相手が多彩なショットを自由に打てないような深いボールを継続的にコントロールする能力を身につけたいところだ。
才能に自信が加わり更なる飛躍を狙う
14年はキャリアベストのシーズンを送りトップ30入りを果たしたが、それによって元々持つ豊かな才能に“自信”という大きな武器を手にしたことで、更なる飛躍も現実味を帯びてきた。そのためにはビッグトーナメントでいかにトップ10級に勝っていけるかが鍵となるだろうが、いずれにしても今後も長く南米テニスを引っ張ってほしいプレーヤーだ。