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Juan Monaco

フアン・モナコ

 生年月日: 1984.03.29 
 国籍:   アルゼンチン 
 出身地:  タンディル(アルゼンチン)
 身長:   185cm 
 体重:   81kg 
 利き手:  右 
 ウェア:  adidas 
 シューズ: adidas 
 ラケット: YONEX VCORE 98 
 プロ転向: 2002 
 コーチ:  Mariano Zabaleta, Sebastian Prieto 

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 逞しい肉体から放たれるスピン系の強打の威力やその安定性を基盤とするストローク力と粘り強い守備力を武器に近年トップに定着してきた、強豪国アルゼンチンを代表するプレーヤーの1人。ブエノスアイレス(250*)でのツアー初優勝を含む3つのタイトルを獲得しブレイクを果たした07年以来長らく優勝からは遠ざかったが、12年は年初から好調を維持しハンブルク(500)でのビッグタイトルとともにキャリア最高の10位を記録した。闘志を前面に押し出し、どんなに劣勢でも常に全力で戦う姿勢が際立ち、そうしたしぶとさや時折見せる派手なガッツポーズなどにより相手にプレッシャーを与え、徐々に流れを引き込む術を持っている。クレーを最も得意とする点などは南米人プレーヤーの典型で、上位に食い込む大会の多くを占めるが、攻守のバランスに優れる彼のテニスはハードコートでも強さが落ちず、特に北米ハードで活躍する傾向がある。一方で、芝は苦手というよりも大会そのものに出場しないことが多く、キャリアを通して芝で戦ったのが数えられるほどという極端な志向のプレーヤーでもある。端正な容姿にも定評があり、ファンの間では「ピコ」の愛称で親しまれている。

強いボールを絶え間なく打ち込む安定性抜群のストローク

 ストロークはフォアハンド、バックハンドともにしっかりと構えて長い溜めを作り、鋭いスイングから球威のあるボールを絶え間なく打ち込む、いわば基本に忠実でオーソドックスなタイプだ。インテンシティの高いラリーを好み、自らペースを変えるスライスなどはあまり使わない。その速いラリーの中でも、ベースラインからあまり下がらず、コートを鋭角に抉るスピン系のフォアとフラット系のバックをいずれもライジング気味に打っていくことで、次々にコースを変えて相手に十分な体勢で打たせない。一方でより攻撃的なプレーヤーを相手にして先に攻められる展開になれば、ややポジションを下げて時間を作り、そこから適度にスピンのかかった強烈なボールを深さに重点を置いたプレースメントで少しずつ自分の優位を作り出し、相手の足が止まったところでポジションを上げて確実に決めるパターンを得意とする。その際には決定率の高いドロップショットを選択することも多い。それほどリスクを冒した戦い方はしないため、ウィナーは少なく、一見しての派手さもないが、振り抜きの良い強打は非常に重く、相手からすると攻勢に転じにくいうえに、なかなか決定打を浴びせられないのがモナコストロークの最大の特徴といえる。

確実に深く返球するツアー屈指のリターン力

 リターンの良さはツアー屈指で、関連する数字では常に上位に位置している。早いタイミングで叩いて攻撃していく類のものではないが、確実に深くコントロールして相手に攻めさせない。トップと比べて明らかに劣るサーブ力を補って余りあるこのリターンは、トップ10入りを果たす原動力になった。

ラリーの鍵を握る横の動きに長けた機動力の高さ

 機動力の高さを活かしたコートカバーリングも彼の大きな武器の1つである。中でもストローク戦で鍵を握る横の動きが非常に粘り強く、そこから鋭いカウンターショットで多くのポイントを取る。また、フォアのトップスピンロブも得意としており、相手のアプローチを巧みにいなす頭脳的なプレーも垣間見せる。ただ、フットワークが良く、ポジションも比較的高めな割に、意外にもドロップショットに追いつけないケースが目立つ。そういった意味では前への動き出しが課題といえる。

上位陣打倒を見据えて頼れる武器を習得できるか⁉

 これといって突出した武器があるわけではないが、それは裏を返せばすべての能力がバランスよく備わっていて総合力が高いとの見方もできる。どんなに厳しい攻撃を受けても崩れないうえに、術中にハマれば相手の実力を問わずタフな試合を強いることができるため、一筋縄ではいかない厄介な相手としてトッププレーヤーの間でも警戒される存在である。ただ、それがさほど勝ちという結果に繋がっていないのも事実で、とりわけビッグ4との戦いではしばしば大敗を喫するなど、彼のテニス自体が通用していない印象がある。今後は1つ1つのショット精度に磨きをかけるのはもちろん、ウィナーを量産できるような大きな武器を身につけたいところだ。

 

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