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Thomaz Bellucci

トーマス・ベルッチ

 生年月日: 1987.12.30 
 国籍:   ブラジル 
 出身地:  チエテ(ブラジル)
 身長:   188cm 
 体重:   82kg 
 利き手:  左 
 ウェア:  Uomo Sport 
 シューズ: adidas 
 ラケット: Wilson Pro Staff 97 
 プロ転向 : 2005 
 コーチ:  Thiago Alves, German Lopez 

 左腕から繰り出す重く鋭い強烈なフォアハンドを軸としたベースラインからの波状攻撃を持ち味に、クレーコートで絶大な強さを発揮するブラジルのストローカー。デビュー以来母国の英雄クエルテンの後継者と言われて久しく、内に秘めたポテンシャルの開花を期待されてきたが、メンタル面での勝負弱さなどをなかなか克服できず、それほど目立った結果を残すことはできていない。それでも南米人プレーヤーらしくクレーのスペシャリストとしての存在感はコンスタントに示しており、09年グシュタード(250)でのツアー初優勝や、マレーやベルディヒを破ってベスト4に入り準決勝ではシーズン無敗を継続していたジョコビッチをあわやというところまで追い込んだ11年マドリード(1000)での躍進を含め、時折トップ10級を相手に番狂わせを起こす意外性と底力は持っている。

長くしなやかな四肢を活かすダイナミックなストローク

 彼がクレーを得意とする大きな理由に挙げられるのは、長くしなやかな四肢を活かして、ゆったりとダイナミックな構えを作ってこそ生きるストロークであり、爆発的なインパクトで強力なスピンを生み出す独特な打球センスを備える。とりわけフォアハンドは肩から顔にかけての非常に高い打点からボールを叩いていけるのが強みで、軌道を上げたヘビートップスピンショットは相手が誰であれベースライン後方に押し込むことのできる重さと深さがある。そのショットを単発で繰り出してウィナーを狙うのではなく、一手ずつ相手を追い詰めるように絶え間なく強打を続けて、確実にポイントに繋げていく重厚な組み立てが彼のスタイル。最後にトドメを刺すフォアのドロップショットのタイミングも絶妙でその精度も高い。テンポが速いわけではないため、相手としては時間的な余裕はあるが、その分一球ごとに十分に構えてパワフルなショットを打たれるため、コースは読みにくく、疲労感も蓄積されやすいというのが対ベルッチの特徴といえよう。バックハンドは外側から巻き込むようなスイング軌道を描くのが特徴で、クロスには厳しいアングルをつけられる点で有効だが、ダウンザラインへの攻撃はあまり見られず、ややコースが読まれやすいのが玉に瑕だ。

強烈なキックサーブで相手を崩す

 パワーで押すことも変化で相手を崩すこともできるサーブも武器の1つ。200km/hを超えるフラットサーブとレフティー特有のスライスサーブに加え、特にデュースサイドで多用し、エースを奪うこともしばしばあるワイド方向への強烈なキックサーブが非常に魅力的である。

極めて繊細な精神面を改善できればトップ20は狙える

 飛躍の妨げとなっているのは一にも二にもメンタルの部分で、極めて繊細な精神面が積年の課題とされる。表面的には闘志を前面に押し出しつつ、大きな声を上げながらプレーするタイプなのだが、試合を決める大事な局面や格上とのとりわけ接戦では目に見えて硬さや詰めの甘さが出てしまう。ここを改善できれば少なくともトップ20は狙える実力を備えているというのが大方の見方。その意味では年齢的に落ち着きが出てくるであろう今後に期待が持てそうだ。