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Lorenzo Sonego

ロレンツォ・ソネゴ

 生年月日: 1995.05.11 
 国籍:   イタリア 
 出身地:  トリノ(イタリア)
 身長:   191cm 
 体重:   76kg 
 利き手:  右 
 ウェア:  EMPORIO ARMANI 
 シューズ: Mizuno 
 ラケット: Wison Blade 98 (18×20) 
 プロ転向: 2013 
 コーチ:  Gipo Arbino 

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 細身な体格を活かした躍動感のある軽快なフットワークからキレのあるフォアハンドを次々と打ち込んで相手を防戦に立たせるテニスを持ち味に、近年のイタリア勢の躍進の流れにも乗る形で台頭してきた攻撃的なストローカー。テニスを始めたのが11歳と比較的遅いことで知られ、ツアーレベルでの初勝利が22歳というのも決して早くないが、その分だけ実力のベースには打球センスの良さがあることを強く感じさせるプレーヤーだ。19年モンテカルロ(1000)で予選勝ち上がりからハチャノフなど上位陣を倒してベスト8に進出して自信を掴むと、同年アンタルヤ(250)で早速ツアー初優勝を果たしている。本来最も得意とするサーフェスはクレーであるが、長身から繰り出すビッグサーブや果敢なネットプレーがより生きることもあって芝での活躍も期待できる。

端正なショット軌道が魅力の強烈なフォアハンド

 体軸がぶれないことでラケットヘッドが非常に鋭く走るフォアハンドはソネゴの最大の武器。クレーで強いプレーヤーではあるが、スピン量の多さに対して弾道は割合低く、直線的なスピードボールを駆使した一撃の切れ味が光り、その端正なショット軌道は大きな魅力である。少ないパワーで強烈なボールを放つ感覚はイタリア的といえる。主導権を握ったラリーでは回り込みのポジションを確保して、浅い角度への逆クロスやフォア側に来たボールをダウンザラインに突き刺してウィナーを奪う形を得意にしている。また、フォアから短く落とすドロップショットを多用するのも彼のスタイルである。

柔軟な対応力を強化したいバックハンド

 鞭のようにしなやかにラケットが動く強烈なフォアと異なり、バックハンドは面を固定して押し出す打ち方が特徴のショット。そのフォームの硬さが柔軟な対応力をやや阻害している部分があり、相手のパワフルな打球に弾かれてペースが落ちたり、遅いボールにタイミングが狂ったりと課題となっている。攻めの局面では大半をフォアで処理することが彼の長所であることを踏まえれば、バックはコンスタントに織り交ぜるスライスも含めて深い返球でチャンスを窺う確実性を向上させる方向性が望ましい。

ツアー屈指の高速サーブと秀逸なサーブ&ボレー

 早めにセットを完了させることによる安定感と低い位置からラケットが大きく回ってくることによるパワーを両立したサーブも大きな武器だ。常に220km/hを超える爆発的なフラットサーブとバウンド後の球威で押し込む質の高いスピンサーブを兼ね備える。サーブ&ボレーも欠かすことのできない有効なオプションの1つとしている点も強みで、選択のタイミングの良さ、反応の速さ、優れたタッチで操る確かなボレー技術を持つため、そのポイント獲得率も高い。

オールラウンドな攻撃型テニスはまだまだ進化の途上

 彼のテニスは自らポイントを掴み取る力やネットも積極的に絡める多彩なバリエーションから攻撃面において大きな弱点はない。もちろんサーブの脅威をさらに増したり、バックで決めるパターンの構築など進化のポテンシャルは未だ秘めていることは言うまでもないが、上位定着の鍵はおそらくリターンやストロークの粘り強さを強化できるかに懸かってくるだろう。知名度が高まってくれば、オールラウンドなプレースタイルに端麗なルックスも助けて人気も出そうなプレーヤーであり、今後大いに注目したい。