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John Millman

ジョン・ミルマン

 生年月日: 1989.06.14 
 国籍:   オーストラリア 
 出身地:  ブリスベン(オーストラリア)
 身長:   183cm 
 体重:   79kg 
 利き手:  右 
 ウェア:  lotto 
 シューズ: lotto 
 ラケット: Tecnifibre T-Fight 320 
 プロ転向: 2006 
 コーチ:  なし 

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 厳しい振り回しにも屈しない心身両面での粘りを身上とし、コート上を前後左右に所狭しと動き回る運動量で相手を上回ることで試合全体を支配するオーストラリアのベースラインプレーヤー。これまでに肩と股関節にメスを入れ、13年には約1年に亘りツアーを離脱、その間には会社勤めも経験するなど、異色の経歴を持つ苦労人として知られる。チャレンジャーレベルで優勝回数二桁を誇り、以前は彼の粘りを振り切れるかどうかでそのプレーヤーが下部ツアーを卒業できているかを見分けられるバロメーターのような存在であったが、近年は持ち前の特級の安定感に加え、一撃の決定力が向上したこともあり、彼自身が完全にツアーレベルを主戦場とするまでにスケールアップを果たした。18年全米ではグランドスラムで自己最高となるベスト8に進出したが、中でも4回戦でフェデラーを破る大番狂わせを演じた一戦こそは「相手にプレーをさせる」ことにかけては随一という彼の真骨頂が発揮され、フェデラーが音を上げたという試合だった。分類としては守備的なストローカーとなるが、相性の良いサーフェスハードコートで、そこはさすがにオーストラリア勢といったところか。

フォームは癖があるも安定感は特級のストローク

 壁タイプのテニスを支えるストロークはやはり基本的には確率重視・低リスクのショット選択が多いのが特徴。フォアハンド、バックハンドともに顔の真横の高い位置にラケットを引いていくテイクバックや打点側に頭が大きく傾くなど、癖のあるフォームから繰り出されるのが印象的。技術的にはボールを外側から削り取るように捉えていくため、やや高めの軌道からクロスコートのアングルを突くショットを巧みに放つ。特にバックからの展開を得意とし、ショートクロスによって相手を外へ追い出すとタイミングを早めたダウンザラインでトドメを刺す。また、パワーに対する耐久性という意味でもバックのブロック力がフォアを上回る。

心技体すべてが持ち前の粘り強さとリンク

 最大の武器は何といっても試合を通して落ちないしぶとさと、その根底にある旺盛な闘争心と強靭な肉体といえよう。オープンスタンスで踏ん張った際に体の軸が乱れないため、相手の連続した速い攻めに対しても対処でき、さらには強烈なカウンターショットを見舞うことを可能にしている。打点の高低などの変化に対しても膝を曲げたり小さく跳び上がったりして柔軟に対応する。相手からすると主導権を握って展開しているようでいつの間にかミルマンの土俵に引き込まれているといった感覚に陥るはずだ。

"問題児"の多いオーストラリアにあって彼は尊敬の対象

 近年オーストラリアからは有望な若手が次々と輩出されているが、中堅層は彼が引っ張っていると言ってよい。テニスに取り組む姿勢、派手さは求めず一球入魂で勝負に徹する戦いぶりは”問題児”の多い同国ではとりわけ尊敬の対象だ。更なる実力アップのためにはサーブとリターンの質を高め、簡単にポイントを重ねる確たるパターンを習得したい。彼の次なる目標はツアータイトル、19年には東京(500)で準優勝に輝いており実力は確か。いつどこで達成されるか注目だ。