Joao Sousa
生年月日: 1989.03.30
国籍: ポルトガル
出身地: ギマランイス(ポルトガル)
身長: 185cm
体重: 74kg
利き手: 右
ウェア: Joma
シューズ: Joma
ラケット: Wilson Ultra 100
プロ転向: 2008
コーチ: Frederico Marques
身軽な体と高い運動神経を活かしたスピード感溢れる小気味良いフットワークを基盤とするキレのあるストロークを武器に、着実に実力をつけ安定してトップ50に位置するファイタータイプの中堅プレーヤー。決してテニスが盛んではない母国ポルトガルからジュニア時代にスペインに拠点を移し、16歳でプロデビューした経歴を持ち、スペイン育ちということもあってジュニアでの目立った戦績はなく、完成にも時間を要したが、地道に自らのテニスをビルドアップしてきた結果、13年あたりから本格化しツアーでの活躍が見られ始めた。第1シードのフェレール撃破とともに実現した13年クアラルンプール(250)でのツアー初優勝は、同時にATPにおけるポルトガル人プレーヤーの初タイトルという快挙でもあった。クレーコートを得意とするが、フットワークに優れるため、ハードや芝でもほとんど遜色のない実績を残している。
軽快なフットワークからフォアの逆クロスで攻め立てるストローク戦
ストローク戦ではベースラインから下がらないスピードを活かした軽快なフットワークを軸に、テンポよくキレのあるボールを連続して打って相手を追い込んでいくのがソウザのスタイルである。中でも振り抜きの良いフォアハンドが大きな武器で、軌道の高いトップスピンを駆使してクロス、逆クロス、あるいはセンターからでも厳しい角度をつける能力が高く、相手に長い距離を走らせる中で自分は徐々にポジションを前に上げていく。ショットに突出したパワーやスピードがない分、このアングルショットの精度が彼の攻撃力のバロメーターといえる。最近は以前よりもフォアに回り込む頻度を増やしたり、積極的にフラット系で逆クロスに打ち込む場面も多くなってきており、より一層自らの長所を前面に出したテニスへ進化している印象もある。また、相手の浅いボールに対して一瞬にしてポジションを上げるその判断力とスピードが抜群であり、オープンコートを突いて最終的にはボレーやスマッシュで決めるポイントも多い。どちらかというと包み込むような柔らかいタッチからすべてのショットが繰り出されるが、ボールは非常に鋭いというのが強みとなっている。そのタッチの感覚の鋭さはバックハンドのスライスやドロップショットにおいて存分に発揮されている。現状硬さが残り攻撃面での機能が限定的なバックハンドにおいて明確なポイントパターンが出てくると、相手に対する脅威はもう一つ増しそうで、そのあたりが今後の課題といえる。
気合い漲るプレーは若手にも引けを取らない勢い
一球ごとに大きな声を上げながらショットを放つなど、気合の漲ったプレーは観客の声援とともに乗ってくる傾向にあり、また正面からのラリー勝負では簡単に崩れない安定感で上位陣にとってもタフな難敵となっている。年齢的にはすでに中堅からベテランだが、勢いのあるプレーぶりは若手にも引けを取らない。サービスキープ力を強化できればトップ30入りも見えてくる。